可貞、不可貞

易経の経文には『可貞』の2文字が並んでいる箇所が5箇所あり、その内の2箇所は『不可貞』の後ろ2文字になっている。原文を挙げる。

六三 含章。可貞。或從王事、无成有終。
九二 幹母之蠱。不可貞。
无妄 九四 可貞。无咎。
有孚。元吉。无咎。可貞。利有攸往。曷之用、二簋可用享。
亨。苦節。不可貞。

例によって原文は雨粟荘さん易経からお借りした。損と節の卦については爻辞ではなくて卦辞に『可貞』、『不可貞』が出てくる。句読点は三浦國雄先生の『易経』に従った。

どの爻辞・卦辞も『占って問うた結果として善かった』『占うまでもなく悪い結果だった』と取って矛盾はない。特に『不可貞』はそうだろう。