星占い手帳

『すばる書房』から月刊で刊行された雑誌の一つに『星占い手帳』があった。私が大学4年の12月に1月号が創刊されて、1ヶ月空いた2月から毎月出るようになった。しかし版元の『すばる書房』が昭和54年8月に倒産することになったためだろう、第5号の6月号で唐突に終了してしまった不運な雑誌だった。

内容はかなり充実していて、安西輝晃先生の占星術の講義は割と読み応えがあったし、第4号からは1ヶ月のエフェメリスが巻末辺りに載せられているという本格的な占星術の普及を目指すという姿勢が頼もしい存在だった。個人的には、もっと続いていたら『エルフィン』とか“My Birthday”の出番はなかったんじゃないかと思っている。

『星占い手帳』に触発された私は実現はしなかったけど、手相研究会でも本格的に研究発表会とかやってみるべきじゃないかと考えたことがある。

実家に帰った時に読み返して、ちょっと驚いたのが、浅野八郎先生が『世界の占い』というコラムを連載されていて、その記念すべき第1回がなんと『ジオマンシー』だったことだ。

なお本格的な占星術講座を連載されていた安西先生の『愛の占星術』は、ケンちゃん先生の奥様が占いの世界に入って来る切っ掛けとなった本だそうだ。