天干地支とは言うけれど

干支は十干の次に十二支を書く習慣となっているため、縦書きにすると十干が上に来る。そのため天干地支と言われている。しかし十二支は、1年がほぼ12朔望月となっているところから作られた結果12となっている。つまり12の方が天の数であって、人間の指の数である10は人間もしくは地の数なわけだ。なので本来は十二支が天、十干が地ということになる*1

六壬神課では、日干を寄宮法によって十二支に変換している。つまり六壬神課は地上を天に投影する占術といえる。一方、四柱推命の蔵干は十二支という天のものを十干という地のものに変換しているわけで、天を地に投影する占術という側面を持っている。

先師阿部泰山が四柱推命六壬神課の両方を修めていたというのは、上記の点で意義深いことだと思う。

*1:この点で日本の『算命』は大いなる勘違いをしていると言えるだろう。