四柱八字というフォーマット

公転と自転

四柱推命では干や二支の相互作用では、隣り合った柱でしかとらない考え方が主流となっている。つまり年干と月干とか日支と時支といった具合だ。これは隣り合った柱間でのみ相互作用があるという前提に立った考え方だ。

さて年月は地球の公転、日時は自転の指標となっていることは良く知られている。なので年柱と月柱の間の相互関係や、日柱と時柱の相互関係といったものが発生するのはごく自然なことだと思う。

残る月と日の間の相互関係だが、大雑把に考えれば地球の公転と自転には直接には結びついてない。二十四節気*1の節入り時刻が日の境とは無関係なことからもそれは判る話だ。

しかしここで、真太陽時、平均太陽時、恒星時といったものを考えれば、月と日には関わりあいのあることがわかる。

恒星時と太陽時

六壬天地盤と恒星時のエントリで考察したように、地球は自転と公転を並行して続けているために、単純な地球の自転から決められる時刻である恒星時によった場合は、太陽の南中時刻がどんどんズレて行くことになる。結果として太陽時という地球の公転を繰りこんだ時刻システムが必要となる。つまり日時も地球の公転とは関係していることになり、月柱と日柱に相互作用が生じることになる。

こう考えて行くと、地球の公転軌道上の位置の指標である月によって日の長さが変化してしまう真太陽時の方が、四柱八字のフォーマットを使用する四柱推命にとっては、平均太陽時よりも自然な時刻システムなのかもしれない。

*1:定気であれ恒気であれ、だ。