知ってる知られている自分とそうでない自分
自分 | |||
知 | 不知 | ||
他 人 |
知 | 解放の窓 |
盲点の窓 |
不 知 |
秘密の窓 |
未知の窓 |
『ジョハリの窓』という対人コミュニケーションのモデルがある。これは自己というものを他人と自分それぞれから見てオープンになっている部分とオープンになってない部分にわけて、それぞれを窓に例えたものだ。
- 『解放の窓』公開された自己を表す。
- 『盲点の窓』他人からは見えているが、自分では自覚できてない自己を表す。
- 『秘密の窓』自分は自覚しているが他人には見せていない自己を表す。
- 『未知の窓』誰からも知られていない自己を表す。
この窓に紫微斗数の十二宮を対応付けてみる。
自分 | |||
知 | 不知 | ||
他 人 |
知 | 命宮、財帛宮 夫妻宮、子女宮 |
遷移宮、兄弟宮 田宅宮、奴僕宮 |
不 知 |
官禄宮、福徳宮 疾厄宮 |
父母宮 (禍害宮) |
命宮は当然、『解放された窓』に対応するし、自分の能力・財産といったものが自分にも他人にも見えていると考えて良いだろう。望む結婚生活や楽しみ方等も自分と他人の両方から見えているだろう。
一方、第一印象である遷移宮や近しい友人や兄弟との対応の兄弟宮は、自分からは認識し難いところがある。兄弟宮の対宮の奴僕宮も同様だろう。また育った家庭環境も当たり前すぎて自分では認識し難いと考えられる。そこでこれらを『盲点の窓』に対応付ける。
自己実現を表す官禄宮や、他者との関わりで自分が何を幸せと感じるかをしめす福徳宮は他人からは認識し難い部分があると考えている。また家庭環境から自分が受け継いだ財産となる能力は自分は認識していても他人に見せることは少ないだろう。これは疾厄宮でしめされる。これらは『秘密の窓』に対応付けることができる。
紫微斗数では父母宮だが、父母宮は禍害宮でもある。これは『未知の窓』だろう。
ここでしめした対応付けには異論が沢山あるだろうが、こういったことを考えることで多面性を持つ自己を深く知ることができるのではないだろうか。なおこの対応付けは占星術のハウスにも応用できるだろう。
人間の多面性に触れるなら、これくらいの考察は欲しいよね、安倍一輝クン。ついでにいうと、大限、小限は自己展開、太歳は他者からの影響と考えれば、生年の太歳よりも生年の小限の方が重要だと思うよ。