五黄殺と暗剣殺

中宮に入る紫白九星が、中宮を定位とする五黄でない場合、中宮の星の定位は必ず暗剣殺になる。これは紫白九星定位の配置が魔方陣であることから必然的に導き出される。中宮の九星の数をmとすると、五黄の5からの増減nは定義から以下のようになる。

\Large n=m-5
\Large m=5+n

ここで五黄殺となるのが、どの星の定位かを考える。五黄殺になる九宮*1を定位とする九星の数m_5は、n増減することで5になっているのだから以下のようになる。

\Large m_5=5-n

さて暗剣殺と五黄殺は向かい合っているので、魔方陣の性質から暗剣殺の位置を定位とする星の数m_Am_5を加えれば10になる。従って、

\Large m_A=10-m_5=10-(5 - n)=10-5+n=5+n
     \Large =m

となって、中宮の星の定位が暗剣殺になることが証明された。念のために言っておくと上記の加減算は1〜9の循環を前提にしている。加算して9を越えれば9を減じるし、減算して0以下になれば9を加える、そいう加減算だ。

これを使えば掌訣しなくても暗剣殺の位置がすぐ出てくるし、五黄殺はその反対側ということになる。まあ掌訣は出来た方が良いけどね。

*1:繰り返し言うけど、透派奇門遁甲の九宮(くぐう)ではない。