貴人法

貴人歌に関わる図

巳 
 亥
辰 
 戌
卯 
 酉

貴人法のついてもう少し考えてみようとしたところ、何故か鬱が来て喘息が来て苦しい日々を過ごすことになった。やっと月が替わって楽になりつつあるけど、しばらく一切の義理を放り出すことになった。迷惑をかけた皆様、申し訳ありませんでした。

先日の日記のコメント欄に玄珠さんが書いてくれた貴人法は、確か文字の形で残っているものの中では最も古形だったと記憶している。

甲戊庚牛羊、乙己鼠猴郷、丙丁猪鶏位、壬癸蛇兎藏、六辛逢馬虎、此是貴人方

この貴人歌に出てくる十二支のペアは、丑−未、子−申、亥−酉、巳−卯、午−寅、の5組だが、この5組の十二支が必ず衝の配置になるのは図にしめした、河図洛書に基づく十二支の配置図しかないのではないだろうか。この図はまず間違いなく六壬の本質に関わっている。

なお貴人歌は幾つも伝わっており、昼夜の天乙貴人は紫微斗数の魁鉞と同じなので、台湾ではかなり検討されたという話が、村野大衡先生の「紫微斗数命理学に出てくる。台湾の紫微斗数界では、「六辛逢馬虎」を「庚辛逢馬虎」に変えた、

甲戊牛羊、乙己鼠猴郷、丙丁猪鶏位、壬癸蛇兎藏、庚辛逢馬虎、此是貴人方

を正しいものとして決着を見たとのことだった*1。これは各十二支のペアに対して十干が2つあるようになる貴人法がこれしかないからというのが理由付けとして重視された結果らしい。しかし私のような若輩者が台湾の老師方に楯突くのはちょっと恐れ多いが、少し理に走りすぎているように思う。貴人法では陽の土は特別なものとして別扱いして良いのではないだろうか。この辺りは金口訣六壬からの意見も聞いてみたいところだ。

*1:そしてこれは占事略决の京大本の付箋に付けられた貴人法でもある。