八専で考えた

日干 日干奇宮 八専干支
甲寅
無し
無し
丁未
無し
己未
庚申
無し
無し
癸丑

今日の干支は丙辰で八専の間日になる。八専は本来は壬子から癸亥までの12日間に、干と支の五行が同じになる、壬子(陽水)、甲寅(陽木)、乙卯(陰木)、丁巳(陰火)、己未(陰土)、庚申(陽金)、辛酉(陰金)、癸亥(陰水)の8日が集中的に発生することに着目して作られたものだ。途中にある癸丑、丙辰、戊午、壬戌日は、干と支の五行が同じではないので、八専の間日となる。

六壬ではそこから派生して、日干寄宮の十二支と日支が同じになる日を六壬における八専としている。甲日は日干寄宮が寅なので、甲寅日は六壬でも八専日となる。また癸日は日干寄宮が丑なので癸丑日は六壬では八専日になるが、通常の八専では間日となる。

六壬の八専において、乙の奇宮は辰になるが、日干日支の陰陽は同じなので乙辰日は存在しない。従って六壬の八専は、甲寅、丁未、己未、庚申、癸丑の5日しかない。略决では通常の八専との混乱を避けるために五重日としている。

また日干と日支で五行の相尅が集中する期間に着目して出来たのが十方暮なのだか、これについては、『八専と十方暮』で述べた通りだ。

六壬の八専では、一課と三課、二課と四課が必ず同じになるため、2つの不備が発生することになる。このことから男女関係では相互不倫を疑うことになる。ただ古い八専の頃から基本の象は専一なので、1人で何かコツコツやるには向いているだろう。

ところで日本で一般的らしい三関六壬では、干上神と支上神の関係は三関の1つを占めている。しかし主客の関係を見るためには、主の本体である日干、客の本体である日支も考慮する必要があるだろう。日干と干上神、支上神、日支と支上神、干上神の関係を見ないと主客の相性の根っこは押さえられないと考えている。