多分、六壬の秘密に係わる図

7月29日の日記陳先生*1の金口訣六壬の講習会にオブザーバーとして出席してきた話をしたが、そのとき河図洛書が実は土圭を使った太陽観測に起源を持っているという重要な話をうかがうことができた。
洛書への十二支配布の順序

そしてそれに関連して、洛書を意識した十二支の九宮への配布の図がしめされた。私は思わず息を呑んだけど、多分会場の大多数は「何だコレ?」だったと思う。土圭は非常に単純な構造で地面に棒を垂直に立てただけのものである。しかしこの棒によって棒の影、そして影の先端と棒の先端から太陽の方向の両方を追跡することができる。そしておそらくは日没後も推測される太陽の位置と、仮想的に棒の先端の影を天空に描くものなのだろう。

さて太陽が午にあるとき棒の影は子にある。午は九宮では離なので、子を離に置く。そして河図洛書の8の字を意識しなから、坤に丑、兌に寅、乾に卯、中宮に辰、巽に巳、震に午、艮に未、乾に酉、中宮に戌、巽に亥と配置していく。

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この洛書による十二支の九宮への配布は、六壬の秘密に係わっていることが見てとれる。まず、貴人が来ることがない十二支である辰と戌が中宮にあるのことが目立つ。そして卯と酉が乾宮に集まっていて龍戦格との関連が予想される。六壬鑰では「門戸不ネイの象也」としており、天門地戸との関連が推測できる。また甲日に貴人が来る丑と未がこの配置でも艮−坤と対象の位置を占めている。貴人法はこの図から説明できるかもしれない。

なお8の字を変化させて逆周りにすると卯と酉を艮宮に配置することもできる。略决では卯酉を二八の門と呼んでいるが関連があるかもしれない。

*1:当然、紫微斗数創始者の名を名乗る御仁とは別の人