紫微斗数は太陰太陽暦を基にした術である。太陰太陽暦は、朔を含む日を1日として*1、月を二十四節気から決める暦である。朔望の周期は安定してしているので、1年を時間分割する恒気法の二十四節気とは噛みが良い。しかし1年を太陽の位置そのもので分割する定気法の二十四節気では、その節入り時刻のバラツキから朔望月との噛みが悪くて、2033年には定気法の二十四節気では暦が作成できない事態が発生してしまう*2。
そのため、私は太陰太陽暦作成においては恒気法の二十四節気を支持している*3。秋篠宮家親王の命盤を作成して、定気法と恒気法の違いを検証してみることにした。デカイが命盤を出してみる。
太陽 旺 火星 禄存 | 破軍 廟 文昌(科) 敬羊 | 天機 陥(権) 鈴星 天空 | 紫微 旺 天府 地 文曲 |
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癸巳 | 父母宮 | 甲午 | 福徳宮 | 乙未 | 田宅宮 | 丙申 | 官禄宮 |
武曲 廟 陀羅 右弼 | 2006/09/06 08:27 出生地 東京 男命 定気法 丙戌年閏七月十四日 水二局 | 太陰 旺 天鉞 |
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壬辰 | 命 宮 | 丁酉 | 奴僕宮 | ||||
天同 平(禄) 地劫 | 貪狼 廟 左輔 |
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辛卯 | 兄弟宮 | 戊戌 | 遷移宮 | ||||
七殺 廟 | 天梁 旺 | 天相 廟 廉貞 平(忌) (身宮) | 巨門 旺 天魁 |
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庚寅 | 夫妻宮 | 辛丑 | 子女宮 | 庚子 | 財帛宮 | 己亥 | 疾厄宮 |
太陽 旺 火星 禄存 | 破軍 廟 文昌(科) 敬羊 | 天機 陥(権) 鈴星 天空 | 紫微 旺 天府 地 文曲 |
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癸巳 | 命 宮 | 甲午 | 父母宮 | 乙未 | 福徳宮 | 丙申 | 田宅宮 |
武曲 廟 陀羅 | 2006/09/06 08:27 出生地 東京 男命 恒気法 丙戌年八月十四日 水二局 | 太陰 旺 天鉞 |
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壬辰 | 兄弟宮 | 丁酉 | 官禄宮 | ||||
天同 平(禄) 右弼 地劫 | 貪狼 廟 |
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辛卯 | 夫妻宮 | 戊戌 | 奴僕宮 | ||||
七殺 廟 | 天梁 旺 (身宮) | 天相 廟 廉貞 平(忌) | 巨門 旺 左輔 天魁 |
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庚寅 | 子女宮 | 辛丑 | 財帛宮 | 庚子 | 疾厄宮 | 己亥 | 遷移宮 |
親王の場合、命盤作成において問題になるのは、月が何月かだけである。幸いなことに親王の命宮の2つ候補である、辰宮と巳宮は干支がそれぞれ、壬辰と癸巳で納音が同じことから紫微星の位置は定気法、恒気法どちらでも同じである。結局のところ甲級の星で配置が変るのは左輔右弼のみで、その他の星は位置を変えない。つまり甲級のほとんどの星が同じ位置で、十二宮の位置のみが異なっているという、検証には非常に好都合な2つの命盤が得られた。
敬宮様と同じく、相続と家庭環境をしめす田宅宮を比較すると、定気法では天機、恒気法では紫微・天府となっている。どちらが皇位継承三位の御方にふさわしいかといえば、恒気法に軍配が上がるだろう。