正常と異常

マイミクの小飼弾さんのブログで2つ程コメントを付けさせてもらった時、つくづく感じたのが「正常と異常の違いは非常にファジーで、正常と異常の間には広大なグレーゾーンがある」ということだった。

私自身、外見はデブで白髪のオサーンでそう異常には見えてないようだが、内臓に目をやると副脾という内臓の畸形がある。腹部エコーの結果について説明をしてくれた医者によると、副脾のある人間はそう珍しいわけでもないそうだ。

自閉症も脳の先天的な異常で、自閉としてはっきりしている状態から、一応社会生活が営める状態まで、状態にも様々な分布がある。私自身のヲタクな性癖も、他者を察してあげる能力に欠陥があることが一つの原因かなと感じていて、これは軽い自閉症があるかも知れないと感じている。

以下すごく粗い話をする。

人間の特徴で数値化できるものについて測定した結果、それがガウス分布をするものが多い。有名なものでは学力試験の結果だが、他にも様々なものがある。ガウス分布の場合、標準偏差σについて、±2σ内に母集団の99.7%が入ってくる*1

人間の特徴は1つではない。学力試験だって、数学、国語、英語等々色々な試験がある*2。この特徴で互いに独立なものを230程とると、2人に1人はどれか少なくとも1つの特徴が±2σの外に出ると予測される。

±1σだともっと少なくて5つくらい特徴をとれば、2人に1人はどれか少なくとも1つの特徴が±1σの外に出ると予測される。私はこの予測から全てにおいて正常な人というのは、統計上の概念としては存在できてもリアルには存在しないと考えている。なので「みんなの意見として」とか正常ツラして言う人間はハッキリ言って胡散臭い。

*1:つまり±2σの外に出るのは千三つ。

*2:まあ試験の場合は結果の間に相関があるようだが。