以前、『命占と卜占』というエントリで、
最近は純粋な命占や卜占はないのではないかと考えている。
と書いたが、こんなtweetを見ると命占と卜占の守備範囲について考えてしまう。
運命を変えようとする以上、変わった後の運命は解らなくなるはず。
— 水埜明善 (@genius_bonus) 2014年9月5日
占いで運命が読み取れる以上は、運命は運命のまま。
つまり変わったと思っていても、占いで先が読めるのであれば、運命からは逃れたことにはならない。
聖者のホロスコープは読めないと言われている。
では、
- あなたは開運のためにということで、何時何時これこれをする。
- その結果、何々の効果が出る。
といった未来予測が可能な術があるのだろうか。私は寡聞にして知らない。占星術を極めれば出来るようになるのかもしれないが、少なくとも私の見聞きしている範囲では、占星術を含めて命占と言われる術は、言ってみれば台風の進路をしめす予報円みたいなもので、未来予測についてはある範囲をもっての予測しかできないのが現状であると理解している。
そして卜占は、明日自分のいる場所が予報円の中に入っているけれども、どんな被害をどれくらい受けるのかの予測を受け持っているものだと理解している。
推理物のドラマなんかで時々あるけれども、爆弾の解体シーンで最後に赤と青の線が残って、正解の線を切れば爆弾の解体は終了するけれども、他方を切ればその瞬間に爆発するという状況になる*1。ここでどちらを切るか占って、その結果が正しい方を指していて爆弾の解体が終了したならば、死ぬという不運を占いで逃れることができた、つまり開運できたと考えて良いと思うのだがどんなものだろう。
*1:バリエーションは幾つかあるけれども。