プログラミングも「術」らしい

mixiでマイミクの小飼弾さんのブログにあったオブジェクト指向は構造化の「次」か?のエントリによるとどうもプログラミングも「術」らしい。

オブジェクトに始まり、構造化を経てオブジェクトに戻る。この過程はプログラマーの発展経路としては極めて健全だと思われる。しかし最初の「オブジェクトに始まり」を見落としてしまうのはなぜなのだろう?我々のほとんどがまだ歩けなかった幼少の頃を忘れてしまうのと同じことなのだろうか?

という末尾の一文は、圓寂坊さん楊家秘伝太極拳*1について考察している楊家秘伝太極拳とは?にある、

 もうひとつ付け加えておこう。どのような武術でも、名人や達人クラスの使い手になると、初心者に一から教えるのは苦手なはずである。彼らが一番うまく教えられるのは、自分たちの境地の少し手前に留まっている熟練者のクラスの人々であろう。それは彼らが少し前まで経験し、悩み、解決してきた道であるから。

 因みに、ある技術を学んで自分のものにしていく過程で、その基礎となる技術は次の段階へのステップになっている為、だんだんと昇華されていく。この過程において、以前どの様に悩んで問題を解決したかも、忘れていく。

と同じ内容に感じられる。多分、身体操作の必要な武術においてこの傾向は顕著だとは思うが、プログラミングも術の範疇である強い傍証になっていると思う。

ま、プログラミングについての私の体験は浅いので、テキトーなことを言っているとは思うけど。どれくらい浅いかというと、XMLのタグを設計することとCの構造体を設計することがほぼ同じ内容で、タグも構造体もオブジェクトだということが理解できたのが3年くらい前というくらいの浅さだ*2

なお圓寂坊さんのブログ「圓寂坊の現実!」が開設されたので、この日記を読んで内容が理解できるレベルの人にとっては必読だろう。すでに邪気を祓う麻鞭の話とか出ている。

*1:非常に興味深い套路です。中国武術に興味がある人は写真付きの技法解説を購入して損はないです。

*2:ほんと浅い。しかもそこから進んでいない。