迂闊だった

最近よく中公新書の「よみがえる文字と呪術の帝国」(平勢隆郎*1)を読むのだが、迂闊にも商(殷)王朝の始祖の湯王が天乙であったことを見逃していた。湯王は貴人と呼ぶにふさわしく、天乙貴人=湯王でもあったことはまず間違いないだろう。

天乙貴人の象意については玄珠さんの長大な論考があり、青龍、太歳、北斗の三龍など多様な原義から出た象意が折り重なってアマルガムを形成している。そしてそこに湯王も加わるわけだ。

*1:グリフがないので「勢」で代用させて頂いてます。