以前、mixiの日記で、
と書いたけど*1、実は現代の四柱推命はかなりモダーンだ。元末から明の時代にかけて、六壬と四柱推命でかなり大きな変革が行われている。
どちらも日干を本人として、五行の強弱から吉凶を読み取ることに重きを置いて格局の持つ吉凶をあまり見なくなっている。この傾向はどんどんと強くなっているらしく、台湾香港のある派では調候すら捨てているらしい*2。
なんでこんな話をしたかというと、実は心理四柱推命*3というネタを考えたのだった*4。
私のでっち上げた心理四柱推命では、月支蔵干の通変を重く見て、それが深層心理を表しているものとして解釈する。こんな感じ。
- 比肩・劫財:
人と競い合うことを人生の究極の目標にしている。比肩と劫財の違いは、比肩が競い合う中で自分を高めることを重視するのに対して、劫財は勝って相手に屈辱を味あわせることを重視する。
- 食神・傷官:
自分の中にあるものを自分の外に出して、他人に評価してもらうことを人生の究極の目標にしている。食神は出してしまえばそれで気が済むのに対して、傷官は他人からの賞賛を求めるところがある。
- 偏財・正財:
他人を支配して自分のために働かせることを人生の究極の目標にしている。偏財は支配する他人がコロコロ変わっても気にしないのに対して、正財は一度支配した人間を手放さない傾向がある。
- 偏官・正官:
他人のために尽くすことを人生の究極の目標にしている。偏官は尽くす他人の正邪にこだわらないところがあるのに対して、正官は正しい者に仕えようとする傾向がある。
- 偏印・正印:
知識を蓄えることを人生の究極の目標にしている。偏印は蓄えればそれで気が済むのに対して、正印は論文や書籍としてまとめておこうとする傾向がある。
ところで、こういうのが四柱推命だと思っている人は、中国占術の占い師としては論外ね。