徳間の易経だけど





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前回の日記で徳間の易経ISBN:4198605912)をほめたけど、無問題というわけじゃないです。この本で一番問題なのは「説卦伝」、「序卦伝」、「雑卦伝」が無いところ。

「説卦伝」がないと射覆やるときに困るし、後天八卦の起源もつかめない。この前、後天八卦絡みで「説卦伝」を読み直してちょっとした発見をした。もっともこれも車輪の再発明みたいなもんだろうけど。

これは玄珠さんの持論だけど、易は大成卦六十四卦が先にあって、小成八卦は後からできたもんだろうと私も思う。今伝わっている易経も経文*1、彖伝、象伝、爻辞が先にきているので、易経の構成自体がそれを裏付けているんじゃないだろうか。そして名前は後天八卦だけど、八卦と方位の対応付けは説卦伝でしめされたものが一番古形なんじゃないだろうか*2

*1:これは後から来た可能性が高いと思うけど。

*2:羅盤には周易先天八卦の他に帰蔵易の先天八卦や連山易の先天八卦が記載されているものがあるけど、先天八卦が3種類あること自体が後天八卦が古いというか基本形なのをしめしていると思う。