私にそう感じさせたのは流行らない居酒屋*1への処方で、
- 一番問題なのは、店主の運気が非常に落ちていること
- 店内の風水が悪いのは間違いないが、簡単な方法で改善できない
ということで、店主の運気に対しては、天時が待てないので日盤を使って少しでも運気を揚げようという手法を採用し、店内の風水には玄空大卦法から釘打ちの手法を採用している。
このやり方は、患者の症状を見ながら処方を色々と変えて験のある処方を探していく、中医学のやりかたを彷彿とさせる。
なお黒門さん自身が日盤を使ったと言っているのでそうだとは思うが、出発時刻が指定されていたのは間違いなさそうなので*2、単に日盤を使っただけではないのは間違いないだろう*3。この日盤の使い方は黒門さんが実験を繰り返して験のある方法を絞り込んでいったもので、伝統的な奇門遁甲とは異なる技法ではないかと推測している*4。
釘打ちの術は、九星ではあるが鴨書店の望月先生だったか望月先生の師匠が得意だったようで、釘を打つと客が来て抜くと来なくなると自在だったらしい。他にもニフで何度かコメントを交わしたことのある白龍さんも透派遁甲に基づいた独自の釘打ちの術をお持ちだった。そういう話は聞いていたので、玄空大卦で割り出した箇所に釘を打ってすぐに客が来るようになったというのは、個人的にはさほど驚かなかった*5。