占いのブースに出る時の持ち物

こんなものを持って行きます。

六壬神課の課式一覧と賽子

ブースに出る前の準備として、当日に出現する全ての天地盤+四課三伝を作成しています。1日は12刻なので12の局が出現します。また六壬には昼夜の別があるので、昼で12、夜で12ということで24の天地盤と課式を前もって作成しています。

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六壬神課の天地盤と四課三伝

こんな感じです。

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四課と三伝

四課三伝は名前の通り、4つの課と3つの伝です。六壬では1刻2時間は同じ天地盤、同じ四課三伝となります。対処法は色々ありますが、私はこの月将が刻まれた12面賽を振ってもらうことにしています。

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月将の賽子

近代六壬では月将ではなくて時支を変えることが多いのですが、私は昼夜の別にコダワリがあるので月将の方を変えることにしています。

なお、たまにですが金口訣六壬の地分を出すために、この黒い十二支の賽子を振ってもらうことがあります。

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十二支の賽子

どちらの賽子も以前、玄珠さん*1から頂戴したものです。

算木と筮竹

算木は祖父が自作したものを使っています。筮竹は大学時代に心斎橋の中尾書店で購入したものを使ってます。

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算木と筮竹

筮竹は竹製ですが、少し歪んでいて数取りで少しもつれることがあります。最初の筮竹はプラスチック製の真っすぐなものの方が善いかもしれません。算木が『算木』なのは、ソロバンの発明以前はこういった細長い木材を多数使って複雑な計算をこなしていたからです。易は算木を取り込んで卦の表示に使っているわけです。

爻卦表示用の八卦賽も写っています。これは算木と一緒に使います。使うのは六変筮*2で易卦を出す時です。六変筮では、爻卦とよぶ小成八卦を6回出して大成卦を出します。爻卦と爻の陰陽の対応は以下の通りです。

爻卦
陰陽老陽少陰少陰少陽少陰少陽少陽老陰

老陽は陰に、老陰は陽に変化します。原理上、六変筮では全ての爻が変化する可能性があります。また六変筮では初爻と二爻の爻卦を合わせて地の卦、三爻と四爻で人の卦、五爻と上爻で天の卦を出します。爻卦用の八卦賽はそのためにあります。

算木の陰陽老少はこんな感じで刻まれています。

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算木の陰陽老少

八卦は名前の通り8なのに賽子は6面しかありません。それでも賽子に八卦を刻むことができるのは、八卦には上下を入れ替えると異なる卦になるものがあるからです。こんな感じです。

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八卦

もっとも私の場合、六変筮で立卦することは滅多にありません。私が易に問うときは、今後の指針や吉凶が欲しい時なので、漠然とした状況を知るのに向いた六変筮は向いてないのです。私がもっぱら使う筮法は三変筮です。筮法としての手順は、下卦を出して上卦を出して変爻を出すということで、いわゆる略筮と同じです。ただ昭和の易聖であった加藤大岳は、

  • 之卦を見ない。
  • 〇爻変という言い方も、之卦をイメージさせるので、〇爻を得たといった言い方をした。

ということで、『略筮』とはいわず『三変筮』とよびました。私もそれにならってます。三変筮の場合は、算木の老爻は使いません。得た爻を少しズラして見やすくします。こんな感じ。

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三変筮

羅盤

風水の師匠からは「風水師は必ず現地を見ろ」と教わったので、ブースでの鑑定中に羅盤を出すことはないのですが、たまにブースの坐向とか測ってます。もっとも私の風水の処方でブースが大流行、みたいな腕前はありません。残念。

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羅盤

将来的にはもっと天池と磁針の大きいものに買い替えたいと考えています。

デジタル・ルーペ

あまり使いませんが、手相を見るのにデジタル・ルーペを使うことがあります。

万年暦

基本的には、ずいぶん前に自作した1901-2100年の万年暦を使っているのですが、これはPCに入っているので出先でPCが使えない場合や荷物を軽くしたい場合があります。そのために万年暦を買い求めました。

*1:太一鋒占卜鑑定所の佐藤壮朗さん。

*2:通称、中筮。