分杭峠再訪

玄珠さんと2人で分杭峠に行ってきた。地面は前夜までの雨でしけっていたものの、前回と比べると格段に居心地が良かった。水も前回は大量の雪解け水の影響か、かすかに土の味がしたのだが、今回はそういった雑味がなく美味しい水だった。玄珠さんの話ではカルシウムの味が強いとのことだった。

分杭峠との往復の車中で、玄珠さんの最近の研究成果を聞かせてもらう。非常にエキサイティングだった。天将にある天后の起源はおよそ14,000年くらい前の記憶が原型なのではないかという話は特に興味深く聞いた。ひょっとするとギリシャ神話あたりにも同型の記憶が元になった部分があるかもしれない。玄珠さんの研究発表を待ちたい。

なお玄珠さんからは他にも色々な話を聞く事ができたが、猛毒のキノコである紅天狗茸が、うまく毒抜きをすることで出汁を取るための食材となるという話は面白かった。しかも毒抜きが完全でないと、実に毒キノコらしい作用があるらしい。

さて帰りに中央構造線博物館に行ってきた。行って展示物を見たり説明を聞いたりしたまでは良かった*1のだが、その後が不味かった。実はとんでもない思い違いをしていて、分杭峠から中央構造線博物館に行く国道152号線をそのまま行けば中央自動車道まで行けると錯覚していたのだった。そのため細い道をグルグル走り回り、緑の看板がないとウロウロし続けたのだった。実は中央構造線博物館から152号線を少し引き返して県道22号線に入らないといけなかった。

おかげで街灯も無くて1車線しかないような名ばかりの国道を走り続けた。玄珠さんには申し訳ないことをしてしまった。しかし街灯のない山中の道は非常に人を不安にさせることがよくわかった。*2

*1:時間外まで付き合って下さった学芸員の方、ありがとうございました。

*2:女性同伴だったらこの不安感を利用して悪事を働いてしまうかもしれない。が、まあ私は安全な人がウリなのだった。