六壬と奇門遁甲の重なる領域

八幡藪不知を探訪したときに使った、天三門法や地四戸法を含めて、六壬の中で方位や選吉*1と関係した技法が、奇門遁甲に組み込まれている。列挙してみると、

  • 天三門
  • 地四戸
  • 地私門
  • 天馬
  • 亭亭白姦
  • 黄道黒道

などである。亭亭白姦法は、破軍星の繰り方*2と同じく、勝負事に使える方法で、月将と時支の組み合わせから、刃向かってはならない亭亭の方位と、打ち砕くべき白姦の方位を出して、亭亭方位を背中に背負って白姦の方位を攻撃することで、勝ちを求める方法である。

読者サービスとして、亭亭と白姦の方位を算出するCGIを作成している。算出方法は太白陰経にも少し出てくるが、遁甲演義を読まないと白姦方位の出し方は判らないだろう。*3この日記太白陰経を知って天三門法とかを理解したが、遁甲演義はまともに読んだこともないというような似非な遁甲家は、急いで遁甲演義を読もう。*4

*1:ま、方位も選吉の一種だが。

*2:この日記で考察したように、数千年前に、すでに天象と切り離されてしまっている。また危険な方位と誤解されている。

*3:遁甲演義にも本文とは別に表があって、これが何を示しているのかよくわからない。

*4:とか書いておくと、例によってキーキーとした調子で「亭亭白姦法みたいなつまらない術を知ってるからって、偉そうにするな。」とか吠えてくれそうだが、どうなることやら。