固有運動*1を除くと、恒星や惑星は日周運動という見かけ上の動きをする。つまり東から昇って天の北極や南極を中心に円運動をして西に沈む。もっとも沈まない星や昇ってこない星も大量にある。西洋占星術のホロスコープはこの南の空を見たイメージを模式的に描いていると考えて良いだろう。左側が東で南で最も高度が上がって、右の西に沈むイメージだ。
ところが太陽や月を含む占星術の七惑星は、日周運動とは別に恒星との相対的な位置を日々変化させて行く*2。特に太陽は重要で太陽が1周する時間で1年が決められていて、太陽の運動は年周運動とよばれている。太陽系のでき方から太陽を中心*3を中心として、水金地火木土は同じ公転方向になるので、地球から見ても基本的には惑星は同じ方向に動くことになる。まぁ、惑星の軌道の位置や大きさ、公転周期の違いから、見掛け上、太陽の運動方向と逆に動いているように見えることがある。そこで太陽の運動と同じ方向の運動が順行、逆を逆行としているわけだ。
ということで、惑星は日周運動とは別に固有の動きがあるわけだ。
世の中には、この惑星は日周運動とは別に固有の動きがあり、基本は太陽と同じ方向への運動で、それが日周運動とは逆方向であるということをもって、既存のシステムへ異議を唱える、酒井日香さんのような人がいたりする。そういう人がこんな文章挙げてるとフフってなるよね。
惑星の進行方向も、観測していて自然なのは、
東→西へと動いていくときを「順行」、西→東へ
動いていくときを「逆行」とするのが自然なはずなのに、
そこも無視して、太陽の日周運動に合わせた反対回りの
動きを「順行」にして、自然な東→西への運動を「逆行」
にしていること。
太陽の日周運動は東から西ですが、どうかしましたか?ひょっとして年周運動の誤記でしょうか?太陽系のでき方から考えると年周運動と日周運動が逆なのが自然なのですが。誤記としても、ちょっと酷くないですか*4。
以下、落ち穂拾い的に、
仏教の最高位の仏、それが大日如来で、
それは悟りの象徴で、太陽の化身なんです。
大日如来をもって最高位とするのは、日本の密教の特徴で、チベットの密教にはそんな話はありません。大日如来を太陽の化身とするのは、単に一つの説で、世界的な共通認識じゃないです。ゾロアスター教のアフラ・マズダーが大日如来だって話もあったりします。
木星などはあと少しで太陽になれたのに、まだなれない。
今一歩の阿羅漢、といったところでしょうか。阿羅漢だから
その気になれば解脱できるけれども、何か思うところがあるのか、
いまだに欲界にとどまり人を導いている惑星です。
菩薩と阿羅漢がゴッチャです。阿羅漢は学道を完成させた修行者への尊称です。もとは仏の別称だったりするわけです。『預流』という言葉を使っているなら、四向四果で預流向は入り口、阿羅漢果が成道だって知ってるはずですよね。
現代物理学では、この地球のありとあらゆるものは
太陽光から生まれてきたことはわかっています。
そうですかね?最近では、生命が生まれた場所として、海底の光の射さない熱水鉱床が有力視されていますけど。
哲学というならもっと足元を固めないと。このままだと行きつく所は、“Fashionable Nonsense”じゃないかな。