天プラは、じゃなくて

『占いは人間の五感のすべてを駆使するきわめて高等な技術だ』*1と言ってみる。占いでは『象徴』が算出され、その『象徴』と『現実』を対応させることで、象徴が語っている事柄を読みとって行く。その対応付けの作業では、実は五感の全てを使って記憶を呼び覚まし『象徴』を現実のものへと展開して行く。

私のニフティ時代からの術友である、城さんは今は占い師をしているが、本来は音楽家であり、音の記憶、演奏しているときのイメージといったものを使うことで、自分にとって自然な読みを入れることができるようになったと言っていた。

玄珠さんは調香師でもあり、匂いの記憶を使っている。私は自閉症スペクトラム閾値を越えていることもあり、視覚優位な人間なのだが記憶の深い部分を呼び覚ますためには、聴覚、味覚、臭覚、触覚の記憶なども使えるようになって行くべきなのだろう。

*1:美味しんぼ』第1巻第6話『油の音』より