天津金木の占い

いわゆる古神道*1の『天津金木』だが、八幡書店からその解説本である『天津木学綱要』が出ているだけあって、全体像を知るのは大変なようだが、単に天津金木を使って占うということに絞れば、易の本筮法のバリエーションと言えそうだ。

以前の『天道有寒暖、地道有燥湿』のエントリで以下のように書いた。

易の本筮では春夏秋冬の季節の巡りが何回あるかで爻の陰陽動静が決まるわけだが、爻の陰陽動静もまた四象と読み替えることが可能であるなら、本筮特有の判断方法が見えてくるかもしれない。

天津金木も四種類の細長い直方体があり、それを3つ選択することで易の大成卦を得ることができるとされている。つまり四種類の細長い直方体は四象と対応していて、二つの爻を表している。それを3つ重ねれば六爻が得られて大成卦となるわけだ。ただ重ね方が易とは異なっているし、こんな単純なものでもないようだが、『天津木学綱要』には以下の図があった。

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*1:大抵の『古神道』は新しく作られたものが多い。