返吟課というもの

略决よりもまだ古い六壬では返吟課がなかったそうだ*1。それは60ある返吟課の中で賊剋が発生しないのが、丁丑、丁未、己丑、己未、辛丑、辛未、それぞれの日の返吟課しかないからだろう。推測をたくましくすると、まず最初に今の返吟課無親格が返吟課として分離し、その後に天地相冲となる全てが返吟課とされたのではないだろうか。

返吟課が独立した時、伏吟課と対をなすと捉えられたようで、伏吟課と同様に三伝が全て異なっているように作られている*2。現代とは異なっているところだ。

*1:玄珠さん情報

*2:小坂眞二先生の論文による。