知らないってことは仕方がないことではあるけど

ちょっと呆れた

旧暦2033年問題無し。*1 *2」とかいうエントリを見ちゃうとさすがに二の句が継げないくらいは呆れるよね。自分で節気のデータを集めるとか作るとかして、暦を作ったことない人は仕方がないとしか言いようがないよね、id:abekazukiクン。Wikipediaにすら旧暦2033年問題の項目があるのにさ。そういえば、Lumiereさんが「こよみの読み方(16)月が消えてしまう空間分割法」の記事を書いてから10年くらいにはなるんじゃなかったっけ?

時刻(日本標準時 節気と朔 恒気法の月 定気法の月
2033/07/26 17:14 七月 七月
2033/08/22 04:47 処暑(恒気)
2033/08/23 04:04 処暑(定気)
2033/08/25 06:41 八月 閏七月
2033/09/21 15:16 秋分(恒気)
2033/09/23 22:41 九月 八月
2033/09/23 01:53 秋分(定気)
2033/10/22 01:45 霜降(恒気)
2033/10/23 16:30 十月 ????
2033/10/23 11:27 霜降(定気)
2033/11/21 12:14 小雪(恒気)
2033/11/22 10:40 十一月 十一月
2033/11/22 09:15 小雪(定気)
2033/12/21 22:44 冬至
2033/12/22 03:48 閏十一月 閏十一月
2034/01/20 19:03 十二月 十二月
2034/01/20 09:25 大寒(定気)
2034/01/21 09:13 大寒(恒気)
2034/02/18 23:29 雨水(定気)
2034/02/19 08:12 正月 正月
2034/02/20 19:42 雨水(恒気)
2034/03/20 19:16 二月 二月
2034/03/20 22:17 春分(定気)
2034/03/23 06:11 春分(恒気)

2033年7月26日から始まる朔望月は、定気法・恒気法とも処暑を含んでおり七月となる。次に8月25日から始まる朔望月は定気法では秋分を含まないので閏七月となる。9月23日からの朔望月は定気法では秋分を含み八月となる。

ここで少し先の11月22日からの朔望月は冬至を含んでいるので十一月だが、9月23日と11月22日の間には朔が1回しかなく、定気法の二十四節気に従うとこの月を何月にするか決定することができない。これが2033年問題というやつだ*3

恒気法の二十四節気ではこういった問題は発生しないので、市販の農暦は2033年だけ恒気法の二十四節気を採用するという姑息な手段を取っているものが多い。
2013年05月22日追記
国立天文台の『旧暦2033年問題』の記事によれば、中国の時憲暦のシステムによると、恒気法に従ったのと同じ暦になるそうだ。

追記

id:abekazukiクンは、私からのトラックバックを消しちゃったみたいだけど、そんな姑息なことよりもやるべきことは他にあると思うよ。魚拓とっておいた。

*1:当然のように2033年の誤記だろうね。2003年には問題無かったからね。

*2:いつの間にかタイトルだけは訂正されてた。内容はそのままだけどね。

*3:インド占星術では重月を許容するので、10月23日からの朔望月は2つの月を兼ねることになる。