John Frawleyがすごいことをいったらしい

星谷さんとこ経由
今年のカーター・メモリアル・レクチャーでJohn Frawleyが割と大胆な発言をしたらしい。星谷さんによる訳が以下。

占星術の西洋の伝統は、唯一神教(monotheism)の伝統である。それは、ユダヤ教徒キリスト教徒、イスラム教徒の占星術である。この占星術は、相対主義(relativism)に根ざす如何なる占星術にも対抗してきた。エジプト占星術;ヘレニズム占星術;インド占星術;今日において一般に実践されている占星術;これらの占星術は、西洋の占星術の伝統の一部ではない。これらの占星術は、その骨組みを作っている哲学によって、(西洋の占星術の)伝統よりも、互いの間に多くの類似点がある。

Frawleyがモダンの次はインド占星術にケンカ売ったように見えるのは、私の心が穢れているからに違いないwwwwww
まあインド占星術サイドから「インド占星術の背後にはヒンディーの価値観があるのだ」みたいな主張がなされているらしいから御互い様か、とは思う。私にとっては「ではそういった価値観の差が技法にどう現れているのか」という興味はあるけど、宗教的な背景には興味はないです、としか言い様がない話だ。

それと私には、伝統的な西洋占星術の「伝統」ってなによ?という疑問がずっとある。リリーのキリスト教占星術にしたところで、ハウス分割は既にサインの縛りから解放されているわけで、すでにモダンな占星術への第一歩は踏み出されてしまっている。確かに故オリビアバークレイがカーター・メモリアル・レクチャーで伝統への回帰を宣言し、そのころから忘れられていた技法の再発見が行われて、西洋占星術がかって持っていた卜占への適応力を取り戻したのは間違いないけど、じゃあネイタルの解読においてモダンな技法が使えないかといったらそんなこともないだろう。