嬉しい書評三つ

2chで読みもしない連中がくさしている拙著『安倍晴明占事略决」詳解』だが、仲間褒ではない、好意的な書評を三つ頂くことができた。非常に嬉しいので、自慢がてら紹介させて頂くことにする。

一つ目は占術界の巨人、林巨征先生が「Amazonが扱わない占書のコーナー*1で拙著を紹介して下さったのだが、

岩田書院」という、歴史人文分野では独自の地位を築いている、大変特徴的な出版社から発行されています。したがって歴史研究の学術書の雰囲気があります。
内容に関しては、「すばらしい」の一言です。良くぞここまで調べあげたものと感服いたしました。著者の安部晴明研究にかける情熱が、この書のいたるところに満ちています。

という、私のような無名の人間が御願いしたところで、とてもここまでは褒めて頂けないだろうというような褒め言葉を頂戴した。

なおさすがに林巨征先生、こちらが読んで頂きたい部分にちゃんと触れて下さっている。

特に興味深かったのは、序章に述べられております「安部晴明の人となり」についての解説です。往時の官僚組織における技官としての彼のステータスがよく述べられております。実は巨征も10年ほど前に、某中央官庁に技官として籍を置いたことがあり、事務官と技官との差を目の当たりにしております(同じI種試験合格者でも、事務職の場合は事務次官ポストを狙うことができるが、技術職の場合せいぜい課長止まりといわれていた−実態は不明)。

六壬に興味がなくても晴明に興味のある人には、是非とも「安部晴明の人となり」の部分は読んで頂きたい。晴明のイメージが壊されたと怒る向きもあるかもしれないが、拙著での晴明像が多分現実に一番近いはずだ。立ち読みで読める分量なので、立ち読みで良いから読んで頂きたい。

それと、

また、本書は、現代の六壬(阿部泰山、伊藤泰苑以降)と古式六壬と双方ともに言及されており、比較することができます。ここで著者は非常に重要な見解を述べています。それは「どちらの術も優劣はない」ということです。

六壬と近代六壬を比較した部分は六壬者には是非とも読んで欲しい。

次がAmazonのレビュアーであるやまさんのレビュー。レビューのタイトルがこれだ。

なくなる前に買っておいたほうがいい

9月末時点で、岩田書院さんのところに在庫が640冊くらいあったので、そんなに慌てなくても良いと思うけど、買って下さい、御願いします。

最後が読者からの批判・要望を吸い上げる目的で設置した、シタラバの掲示板での感想

研究よりは、実占にしか興味のない俗物ですが、感動しました。

拙著で感動して下さったことに感動しました。う〜ん、感無量。

*1:コメント欄参照のこと