神奈川県立金沢文庫「企画展 陰陽道×密教」

19日の日曜に神奈川県立金沢文庫でやっている「企画展 陰陽道×密教」に行ってきた。金沢文庫にある資料にはまだ未整理なものが色々あるようで、今回の企画展の目玉はダキニ天を祭る修法の中に陰陽道を取り入れたものがあって、その中に式盤を取り込んだとしか考えられないものが見つかったというものだった。

ダキニ天の修法に取り込まれた式盤は、なんと3層構造になっていた。これが式盤に由来するというのは、式盤の天盤の下に取り付ける円形の天巾という布や、地盤の下?に付ける地巾という布があり、やはりダキニ天の修法で使用されたものであることから、天巾、地巾を付けた式盤からの発展形ということで理解できる。

3層構造の式盤については、金沢文庫で配布している「ダキニ八大童子の冒険」という1枚もののパンフレットの裏側が、その式盤のペーパークラフトになっているので、「ダキニ八大童子の冒険」を必ず貰っておくべきだろう。なお図録も1000円なので購入して損は無い。なお19日の時点で、安倍晴明占事略决」詳解は売り切れていた。