水時計で思い出した
前漢時代*1に活躍した張衡は水時計と連動して動く精密な渾天儀を作成したといわれている*2。
基本的に術数に関わる者は、太陽時(平均太陽時、真太陽時)と恒星時、そしてそれぞれの違いくらいは知っていたと考えていいだろう。陰陽寮の天文博士がそれを知らなかったはずはないし、ちゃんと水時計で時刻を管理していた以上、六壬式占文で使用されている時刻は平均太陽時であっただろう。
大運
ちょくちょく見させてもらってる、KDさんのブログの2005/05/16のエントリに以下があった。
私は大運の算出方法から見て上記引用の理解はズレてるんじゃないかと思う。
三命通会で断言されているように、大運は10年1ヶ月の原理で算出される。つまり順運*3の場合を考えると、生まれた日時から次の節月開始時刻までの時間を計算して、それが生日を含む月の中でどれだけの割合を占めるかの割合を算出し、次にそれに10年を掛け合わせて、大運第一運が始まるまでの立運期間を計算する。そして第一運以降は常に10年で大運が切り替わる。
これは西洋占星術の進行(Progress)に非常に近いと思う。つまり進行は1日1年で進んでいく。すると生時における太陽がいるサインから別のサインに移動するまでの期間は生まれた日時によって異なるが、太陽が一度次のサインに移ってからは常にほぼ30年間、進行の太陽が一つのサインに留まることになる。