内藤文穏公の遁甲挨星についていくつか日記でふれてきたが、公伯さんの掲示板で取り上げられたこともあり*1、少しまとめておく。内藤公の遁甲挨星では、
- 通常の紫白星の盤を作り、
- 使用する時刻の十二支方位に入っている紫白星を中宮において天盤とし、
- そのときの奇門遁甲地盤において、
- 時干、旬首とも中宮にないときは、天盤紫白星を順に配布していく。
- 時干もしくは旬首が中宮にあるときは、例外として天盤紫白星を逆に配布していく。
- 時干と旬首の両方が中宮にあるときは、例外中例外として天盤紫白星を順に配布していく。
- 最後に八門を一般的な方法で配布する。
- 陽遁時は巽宮、
- 陰遁時は乾宮に
なお、奇門遁甲地盤の作成に当たっては、超神接気の原理によって節気三元を出して、奇門遁甲の局数と紫白星を同期させている。もっとも、内藤公は透派の尻尾を引きずったままなので、10時1局で換局している。
作盤が終わった後は、紫白星を後天八卦に基づいて八卦に直して、挨星卦を得ている。五黄をどう変換するかは、元空占術あたりを読めばよいだろう。
上記で、ほぼ内藤公の遁甲挨星については尽きているが、後付け加えるなら天禽は本来は吉だということくらいである。
こうしてまとめてみると、遁甲挨星のバリエーションはいくらでも作れるという気がする。高島公のように陰遁陽遁で天盤の配布順を変えるというのもあるだろうし、遁甲暦を変えてみることだってできるだろうし、寄宮法を変えてみることも可能だ。
有料だが、こういった多様な遁甲挨星に対応した作盤サービスを行っている。@niftyのIDを持ってる人は気が向いたら、試して頂きたい。ちゃんと天禽も出すようになっている。
*1:内藤公の遁甲について書いてあるが、なにぶんアレなところもあるので、公伯さんに迷惑をかけないかと、少し心配ではあった。何もないようで一安心。