楽しい相術の本

本日発売の"運の善し悪しは「顔」で決まる!―中国相法(購入)"(ISBN:4534036256)の恵贈本が贈られてきた。早速、著者の林先生電話をした。*1

相術を中心にしているがいくつかの中国占術にも触れてあり、人相と対応した開運法が充実していて、恰好の中国占術の入門書に仕上がっている。

相法といえば江戸時代の水野南北を外すことはできないが、南北相法と南北による食を使った開運法もちゃんとあり、現代人向けの南北相法入門書ともなっている。

編集者と著者が頑張ったのが見て取れる良い本だし売れて欲しい本である。*2そこで六壬で占ってみることにした。*3

少し六壬話をすると、第一課は著者の林先生、第二課はおそらく編集者だろう。第二課から第一課を尅す関係であるが、第一課は旺と強いが*4、第二課は囚と弱くバランスがとれている。第二課が発用であり、出版にこぎつけるまでには担当編集者の努力が大きかったということが視てとれる。

また本を表す第三課と第二課は助の関係であって、担当編集者は本の持つべき性格といったものに精通していると推測できる。第三課から第一課を刑する関係*5なので、編集者の方が著者よりも本の性格といったものについて理解が深かったかもしれない。

第三課は火行の巳に六合が乗じていて、人と人を結びつけたり調和させる内容の本にピッタリ合っている。第四課の読者との関係は第四課から第三課を生じる関係で、読者からの支持があると推測できる。読者は騰蛇で表される現状に不満のある人が主となるだろう。

中伝で表される現状は、朱雀で父母と出版そのものを表しているようである。

結末の末伝は、本である第三課を刑しているが、幸い第三課は日徳であり刑の影響はあまりないであろう。末伝は財神でありまた青龍の本地である寅なのでそこそこ売れるのではないかと推測できる。ただ末伝は死と弱いのでゆっくりと売れていくのではないだろうか。

第一課と末伝が冲*6であるところをみると、林先生は今後かなり忙しくなりそうな気がする。どこかにカンズメにされて第二弾を書かされるのかもしれない。

*1:前書きにある「君子の交わりは淡きこと水の若とし」の出典が荘子とあったので、あれっと思って電話をしたのだが、調べてみると荘子で正しかった。私は論語と思い込んでいたのでとんだ恥をかいてしまった。

*2:本と一緒に林先生も売れて欲しい。

*3:恵贈本を頂いたことだし私も無関係ではなく占っても大丈夫だろうと判断した。

*4:もっとも第一課には天空が乗じているので、林先生は力を使い切ってここしばらくは休養かもしれない。

*5:合でもあるが。

*6:第一課から末伝の刑だが、末伝から第一課は冲。