符頭日の意味

遁甲暦

黒門さんの「活盤奇門遁甲精義(購入)」(ISBN:4885943167)*1によると、標準的な奇門遁甲では超神接気の原理から符頭日*2で換局することになっている。*3

何故、符頭日なのかについて考えてみると、符頭日は支が四仲であるため夏至上元の甲子時は九紫、冬至上元の甲子時が一白となり、遁局の陰九局、陽一局と対応するように遁甲暦を作成することができることがわかる。

この視点に立つと紫白星を組み込んでいる透派奇門遁甲とその派生が符頭日を無視して節気に最も近い甲子時で換局しているのはかなり奇妙なことになる。

多分、透派奇門遁甲から出発して遁甲挨星に到達した内藤師は、このことはとっくに気付いていたに違いない。*4

内藤遁甲で使用されている局数と透派遁甲の局数がずれているとしたら、原因はこのあたりにある可能性はある。

もっとも符頭日で換局するとすると、実際の節気と符頭日が最大で7日半もずれることがあるという別の問題が発生する。黒門さんはおそらくこの問題を解決する方法を持っているはずだ。

*1:現在在庫切れの模様

*2:甲子、己卯、甲午、己酉の4日のこと

*3:ここでは時盤しか考えていない。

*4:何故なら基本的には挨星を使用するが、挨星の配布順を奇門遁甲の地盤から決定するという遁甲挨星の性質上、奇門遁甲の局数と紫白星の同期には敏感にならざるを得ないはずだ。