ちゃおの『占いGirls』

2005年の暮れだった

2005年の暮れに少女雑誌の『ちゃお』から占いの特集号の『占いGirls』が出た。
当然のようにメインは占星術というか『星占い』で、十二星座*1別のマンガがあったけど内容としては、

○○座の私、
気になってる△△座の□□君、
どうやったら仲良くなれるの!

ばっかだった。

それを思い出してこんな tweet したら思ったよりも受けた。

もっともメインのマンガの他にも占いについてのコラムがあって、こっちはちゃんとしていたみたいだ。現物が手元にないというか発掘しないと出てこないので確認できないのだけど、mixiにこんなことを書いてた

本屋に行くと言っていた長女に買わせてゲットした。
小学五年生向けならかなりまともな内容。林秀靜さんの五行風水も割りと良くまとまってるし。鏡リュウジさんの「はじめてのタロット」は同名の本が出版されたのとタイアップな感じで、占い方の解説になっていた。どうやら鏡さんはタローカードのデザインを新たに起こしたらしい。

ネタばれになるけどケーキ占いは生日の十干の占い。守護天使は生日の七曜を使っているからマハボテかな。アニマロジィはちょっと珍しい音素を使った姓名判断になっている。

マンガはなんというかこうキラキラしすぎていてオサーンにはキビシイ。しかしなんだ、色事については女の子の方が早熟みたいだね。

これを10歳でよんだ子も今は27歳か。歳月人を待たず。

*1:本当は生まれた時のサン・サイン

品位と強弱

胸部CT

健康上の問題で毎月受診しているのだけど、先月受けた健康診断で肺に影のようなものが有るような無いようなということで引っかかった。それで肺のCT撮ってスッキリさせましょうということになってCT撮りに行った。

順番待ちしながら六壬の課式を立てたのがこれ。冬至をすぎて未刻なので返吟課になる。凶の課式であり発用を制するものは無い。しかも四課三伝の全てが日鬼*1ということで、非常に剣呑な課式となった。

ただ天将に騰蛇とか勾陳を見ないので、何か見つかったとしても六壬的にはガンではないように思う。もっとも四課三伝全てが土行なのでガンじゃないの?という意見は四柱推命やってる人からはあるだろう。

この課式に救いがあるとしたら発用に乗じている天将が吉の太常であるということと、返吟課の無依ということで発用と末伝が同じになり元の木阿弥の象が出てくる。つまり只の杞憂かもしれないということだ。

まあ、そうは言ってもこんな気分になった。

ここで五行の旺相休囚死が品位なのか強弱なのかが問題になってくる。水行が司令なので四課三伝の土行は旺相休囚死の囚で、囚が品位なら悪く、強弱であるなら弱いということになる。日干五行は水なので、旺相休囚死が強弱であるなら日鬼とはいえ充分に耐えられると思う。つまり旺相休囚死が強弱であるなら杞憂で済む可能性が高いが、品位なら危ないということになる。

これまでは旺相休囚死を品位としてとらえていたけれども、今回のCT写真で品位か強弱かに決着がつきそうだ。

*1:官鬼ともいう。

媾合をしめすハウス

完全マスター予測占星術』をよんだ

好い本だと思うけど私個人としては、ちょっと喰い足りなかったし、私の占星術に軸を与えてくれたわけではなかった。
それとちょっと引っかかった記述として以下があった。上掲書38頁『ハウスの象意』第2段落、

セックスは人との交流をしめす七室が担います。

モダン占星術ではサインとハウスをゴッチャにしている関係で天蝎宮に対応する8室が媾合を表すハウスとされている。私はちょっと無茶だと思う*1
しかしながら上の引用でいう媾合を7室が表すというのも、あんまり頷けない。キリスト教占星術では7室をこう記述している*2

It giveth judgement of marriage, and describes the person inquired after, whether it be man or woman; all manner of love questions, our public enemies; the defendant in a law-suit, in war the opposing party; all quarrels, duels, law-suits; in Astrology the artist himself; in physic the physician; thieves and thefts; the person stealing, whether man or woman; wives, sweethearts; their shape, description, condition, nobly or ignobly born.
In an annual ingress whether war or peace may be expected: of victory, who over-comes, and who worsted; fugitives or run-aways; banished and out-lawed men.
It hath cosignificator Libra and Moon, Saturn or Mars unfortunate herein show ill in marriage.
Of colour, a dark black colour.
It ruleth the haunches, and the navel to the buttocks; and is called the Angle of the West; and is masculine.

最後の“It ruleth the haunches, and the navel to the buttocks;(それは臀部、へそからお尻までを支配します。)”くらいしか媾合と絡みそうな記述はない。7室の記述のメインは結婚についての判断だ。

私が媾合のハウスと考えているは5室だ。5室には『子女宮』とよばれていた。子供と妊娠を見るハウスなので子作りの営みである媾合のハウスと見るのに差し支えはないだろう。そして恋愛も5室の範疇だ。5室は人間の五感の楽しみも表している。媾合は触覚の楽しみだ。

*1:セックスで『逝く』んだから死のハウスの8室で合ってるじゃん、という反論はあると思うけどね。

*2:原文は Deborah Holding さんの Skyscript から拝借した。

答え合わせ

去年の年筮

そういえば去年の『年筮立てた』のエントリでこんなことを言った。

一陽卦で陽の二爻を得ることがなかったのは芯を喰ってない感じだ。卦の中心になるのは二爻や五爻だけれども、その五爻や得た上六に応じる六三とかに『尸』が出てくる以上、弔いを出す覚悟はしておいた方がよさそうだ。ならば相続で色々あるんだろうな。マンドクセ

確かに一陽卦を得たのに芯を喰って無い感じで、形となる成果の無い1年だった。
そして相続の手続きはこれからだけど弔いは出した。

年筮立てた

冬至

易を嗜む者には冬至の日に来年を占う年筮を立てる風習がある。
今年も立てた。

中孚三爻を得た。自分のことを問うて、こういう少し艶な卦が出ることはめったにない*1

中孚、豚魚吉。利渉大川利貞。
初九、虞吉。有它、不燕。
九二、鳴鶴在陰其子和之。我有好爵。吾與爾靡之。
六三、得敵。或鼓。或罷。或泣。或歌。
六四、月幾望。馬匹亡无咎。
九五、有孚攣如。无咎。
上九、翰音登于天。貞凶。

卦辞爻辞は雨粟莊さんから拝借した。
中孚は解釈が難しい。孚は誠であるとか、字義はそうでも実際は真っ赤な嘘である*2とか、捕虜であるとかだ。原義にもどると、捕虜*3の方が近いらしい*4三浦國雄先生の『易経』では捕虜として解釈している。

爻辞に「六三、得敵。或鼓。或罷。或泣。或歌。」と敵の文字が出ているので『孚』は捕虜の意味だろう。爻辞からすると何時かどこかで誰かとやり合う可能性がありそうだ。何を成すべきかと問うたので、トラブルは気にせずやることにした。女口説けではないよね。

*1:昨日も張玉正先生に「松岡さんは桃花の人ではない」と言われたばかりだ。

*2:妻子のある男との恋愛で中孚が出てたら大抵は真っ赤な嘘らしい。

*3:身代金とか奴隷にするとかして自分の利益となるもの。

*4:透派十三世の張耀文さんは、だから日本の易はダメなんだと貶すネタに使ってた。

天変奏

静止火球の出現

14日夜から15日朝にかけてが、ふたご座流星群ピークだったのだけれども、静岡県富士市で観測者向かって飛んでくるためにあたかも静止して見える静止火球が観測された。
珍しいことでもあり、木下先生から諮問があった。

私がこの tweet を見たのがふと目が覚めて twitter にアクセスした 04:07 くらいで、早速六壬で占った。

冬至前の寅刻なので伏吟課になる。発用が大吉(丑)なので伏吟課の決まりに従って三伝全てで同朋刑となる。同朋刑には無恩刑の名前もあり、仲間割れとか身内同士での潰し合いの意味がある。発用の大吉は名前こそ大吉だけれども、基本神事には大吉であるけれども人間にとっては凶といって良いだろう。この大吉の凶作用が特に強くなるのは九醜課だ。この九醜は本来は九丑で*1大吉殺の別名がある。今回は幸い九醜課ではなかったけれども伏吟課は基本凶だ。

発用の地盤丑はホロスコープ占星術の3室にあたり、交通やコミュニケーションの意味もあるし兄弟宮なので隣人とのトラブルに要注意だろう。伏吟課は物事が変化しない苦しみを表しているのだけれども、物事が動き始めたら一気の結末がやってくる。何かトラブルの種を抱えている人は注意した方が良いだろう。発用の天将が太陰なので色事絡みは特に危ない感じだ。ただ静止火球の天変は局所的なものなので、外交といった所までは行かないと思う。なお中伝の白虎にも交通の意味があるので車の運転とかも用心した方が良いだろう。冬タイヤに換装しないといけないと思う。

三伝が全部日鬼ということもあり指年法とは異なるけれども、丑、戌、未年生まれの人は特に用心した方が良いと思う。
ということで、木下先生からの諮問に対して、こう答申した*2

*1:醜と丑は通音

*2:和臭がキツイのは御寛恕下さい。

絶望した

これが日本で一般的な風水への理解

実家の近くのホムセンに行ったら、こんなものを売ってて軽く絶望した。

そしたら、このtweetにこんな引用RTが付いて更に絶望した。

「日本の風水師」と言ってるから、あの正月飾りも風水の範疇と考えているのだろう。だがアレはどう考えても風水ではない。

天に天文、地には地理
なわけで天文が天体観測とそれによる占いのアマルガムであったように、地理も地形地勢の観察とそれによる占いのアマルガムだった。
地理の要素のないモノを地理の別名である風水とよんではならない。