寄り道その1

富士ヶ嶺公園

今回、実家の軽で愛媛から帰宅した。帰宅途中も寄り道したけれども、実家に行く途中も色々と寄り道した。まずは富士ヶ嶺公園に寄った。かってのオウム真理教サティアン跡が今は公園になっている。名前の通り富士山が見えて迫力がある。
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雲の感じが何かこう富士山が怒っている印象がある。そりゃそうだろ。私がここに来たのは自分の運の良さを確認しにきたのだから。自分は運が良かった、では運が悪かった人というと、

ということになる。「お前、そういう人をネタにして自分の運の良さを確認するのかね。被害者の前でもそれ言えるの。」と言われたら一言も無い。しかし、自分の嗜好を考えた時に麻原彰晃(本名:松本智津夫)が教団勢力を拡大していた時期に邂逅していたら、かなり高い確率で引っ掛かって人生終わっていただろう。多分、レーザー兵器とか聞いた時に「無理に決まってる*1」と言って不興をかって、自分が改良したプラズマ焼却炉で灰になっていたと思う*2私がそうならなかったのは麻原彰晃(本名:松本智津夫)と出会わなかった、それに尽きる。それは運以外の言葉では語ることができないだろう。

そして不運だった友人を思い出さずにはいられない。松永英明だ。信者だった頃はオウム真理教で広報官として手腕を発揮しながらも、サリンテロ以降オウム真理教の実態を知った後は上祐と縁を切って贖罪の日々を送っている*3。一時期は「お前がオウム真理教と絶縁したことを証明しろ。信者名簿みたいな形式など信用できない。」と無理な証明を強要されていた時期があったと記憶している。自分の頭の中を公開できるわけないじゃん。松永がヤケを起こさないでくれて本当に良かった。私は松永に幸せになってもらいたいと本気で思ってる。できたら松永が実行したわけでもないのに背負った罪を受け入れてくれる人と出会って、結婚して相手の籍に入って苗字と本籍地を変えて戸籍のロンダリングをして追跡困難な状況を作った上で、子育てに忙殺されていて欲しい。そうだ、呪いでもかけておくか。松永は幸せになってしまう、そういう呪いだ。
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色々なことを思いながら慰霊碑に手を合わせて公園を後にした。多分、ここに来ることはもう無いだろう。

*1:当時の15kW連続発振のCO2レーザー溶接機の設備を一度でも見たことがあるなら、誰だって自走するレーザー兵器なんて不可能だと断言するだろう。私はそれを日常的に見ていた。巨大な電源と冷却の設備が必要だった。

*2:これでもマイクロ波放電によるアーク・プラズマを扱っていたのだよ。

*3:上祐はずいぶん当てが外れたことだろう。