“Solar Fire v9”と格闘した

Swiss Ephemeris 以後

Astrodienst”が開発して公開した“Swiss Ephemeris”は現在では、天文計算エンジンのデファクト・スタンダードとなっている。天文計算の精度を競った時代が終わって、では「占星術のソフトとしてどういった表現を行うか」を競う時代になったと考えている。“Solar Fire”のシリーズは前もってチャートを作成しておいて、それを様々に表示するという基本方針で作られている。旧来の三重円とか二重円の表示ありきの占星術ソフトと比べると1世代先を行っているように思う。

ただ“Solar Fire”シリーズのサイッコーにウ〇コな所は、Windowsを英語モードにしておかないとマトモなインストールができないし、パッチに至ってはあてる前に異常終了する始末だ。で、サポートにメール出したら、言語の切り替えにコンパネ開けと来たもんだ。Windows 10の時代だよ、日本語環境なら『設定』、英語環境なら“Windows Settings”から行くもんじゃないの。で、日本語環境から英語環境に切り替えるのにスッタモンダしたわけだ。まず『設定』を開き→『時刻と言語』→『言語』までは来た。サポート・メールは英語だったので、行けと言われている“Administarative language settings”がどれのことか分からない。なんか闇雲にやったけど、後で気が付くと右側にある『関連設定』の下の『管理用の言語の設定』で良かった。

上の図で囲った所だ。そこから『地域』のダイアログを開いて『システム ロケールの変更』から『地域の設定』に行く。

ここで『現在のシステム ロケール』に『英語(米国)』を選ばないといけないわけだ。選ぶと勝手に再起動しようとするので再起動する。これで“Solar Fire”のインストールが可能になる。ただWindowsの表示言語も英語にしたりとか試行錯誤が続いた。

で“Solar Fire v9”のインストールとパッチあてもできた。ここで、表示言語を英語にしてインストールした場合は罠が待ってる。当然、日本語に戻したいよね。で、逆をやることになる。“Windows Settings”→“Time & Language”→“Language”→“Administarative language settings”までは辿り着ける。問題はシステム・ロケールの選択のダイアログだ。

ここでシステム・ロケールとして“Japanese (Japan)”を選ぶのには何の問題もない。問題は赤で囲った部分で、チェックを入れるとUTF-8のサポートをしてくれるらしい。英語から日本語に戻すのだからチェック入れたくなりますよね、私はなった。で、チェック入れたら大嵌まり。日本語表示が文字化けしたり、“WinSCP”が壊れたとかでデスクトップのショートカットが消え、“Tera Term”のマクロが動かなくなった。

で、何度もやりました。“Solar Fire v9”のアンインストールと言語の切り替え、“Solar Fire v9”のインストールをね。まあ今なら製造元の言いたいことは判るよ。

システム・ロケールが英語でも表示が日本語なら、そのまま行けるじゃん。

でも言いたい。あんたらが多国語化をさぼってたせいで失われたオレの時間を返せ。

ただ思うね。市販のソフトの使い方を調べて慣れるのも良いけどさ、“Swiss Ephemeris”持ってるし使ってるんだから必要な表示はExcelとかで作った方が早いかもしれん。