安城市まで旅行した

安倍晴明の展示

安城市歴史博物館で9月28日から、『特別展「陰陽師 安倍晴明」』が開催されているのだが、その一環で10月28日に陰陽道の研究家でもある斎藤英喜先生の講演会が開かれた。同行者が出てくれるのなら車で行こうと思っていたのだけど、結局誰も手を上げてくれなかったので新幹線で行ってきた。

三河安城駅まで富永祥玲さん*1が迎えに来てくれていたので、雨だったが濡れずにすんだ。ついでだったので『指斗法』を伝授してきた。『指斗法』は大六壬の本流とはズレた技法なので、富永さんには伝授しなかったのだが、これも潮時かなということで、泰山全集のコピーを渡して質疑応答をした。

そうこうしている間に斉藤先生の講演の会場に人が入り始めたので、場所取りのために我々も会場に入った。講演が始まる頃には100人くらいは入りそうな会場の席が全部埋まっていた。

先生の講演は平易ながら、安倍晴明陰陽道の歴史について確実にポイントを押さえていて充実していた。秀吉による陰陽師狩りの話も出ていたので、最後の質疑応答の時間に、聞きかじりではあったけど「秀吉の父親が唱門師*2であったという説もあるが、秀吉の陰陽師狩りはそういった秀吉の出自も関係しているのでしょうか?」と質問をした。先生からは「それは証明できないが可能性はある」ということを丁寧に回答して頂いた。ありがとうございました。

講演後、特別展を見て回ったのだけど、展示物特に略决の写本にテンション上がって富永さんに色々説明していたら、博物館の人から「もう少し静かに御願いします。」と注意されてしまった。お恥ずかしい。そして申し訳ありませんでした。

帰りは電車賃をケチって小田原でおりて小田急に乗り換えたのだが、時間はかかった。

*1:今のところ私の教室の唯一の卒業生。

*2:唱門師はかなり陰陽師に近い存在。