秋分の日

今日は秋分の日で05:44に秋分となった。この秋分の時刻には太陽が天の赤道上と黄道が交差する秋分点ににいたことになる。太陽は1日にほぼ1°しか移動しないので、秋分の日の太陽は地球の赤道を、ほぼ直上から照らし続けることになる。秋分点は赤道上の点でもあるからだ。

世間ではよく勘違いされている*1けれども、春分秋分の日に昼夜が均等になるわけではない。例えば今年の東京では、国立天文台によると日の出が05:29で日の入りは17:37と計算されており昼間が12時間8分ある。出入りでは昼間が16分長い。今年は完全に昼夜均等になる日はなくて、26日が日の出が05:32、日の入りが17:33と出入りで昼間が2分長く、27日には夜の方が長くなっている。

太陽が赤道直上を照らしているのに昼夜均等にならない一番大きい要因は、地球の大きさや観測位置の高さが日の出日の入り等では無視できなくなっているからだ。この辺りは『史上最強科学のムダ知識』の著者である平林純さんが考察されていて、身長によっても日の出の時刻が変わることが、『「一日」「新年」が始まる瞬間』というエントリで解説されている。同じように春は春分の数日前に昼夜均分を通過することになる。

そして地上からの高度によって日の出、日の入りの時刻が変化することが、『夕焼けこやけ』の『こやけ』や『夜光雲』、『真珠母雲』の原因となっている。

*1:姉ケ崎寧々さんも間違えていたりする。