ちょっと珍しい紫薇の本

実家で昔買った紫薇斗数*1の本を見つけた。タイトルは『中国星占い入門』で、著者は阪香季さん。昭和48年発行なのでISBNはまだ付いてない。この本は以下の点で先行した『東洋占星術入門』と異なっている。

  • 身宮の出し方が独特で、命宮と紫微じゃなくて紫薇在支から出す。
    これは北派紫微を踏襲しているのではなかったか?
  • 四化星の算出で十四主星以外からも化星を取っている。

特に身宮の出し方は一時、これこそ透派秘伝と喧伝されていたものではなかったろうか。しかしながら、南派紫微においては紫微と天府が寅−申を挟んで互いに逆転する、いってみればPOF*2とPOS*3と同じような関係にあることを考えると、命宮支と紫薇在支*4から出す身宮にどんな意味があるのかという疑問は誰しも持つだろう。

北派紫微であれば、上昇宮である命宮とPOFである紫微からPOSを出して、これを身宮とするというのはありかもしれないのだが。

全然話変わるけど、この本の1章の扉絵の人物が黒門さんを、2章の扉絵の人物が鮑先生を、なんとはなしに思い出させて面白かった。

*1:字面で透派紫薇斗数の本というのはわかるよね。

*2:アラビックパートで代表的な“Part Of Fortune”

*3:同じくアラビックパートの“Part Of Spilit”

*4:紫微じゃなくて