八専と十方暮

本来の八専というものは、壬子日から癸亥日までの12日間において、日干と日支が同じ五行になる日が、壬子、甲寅、乙卯、丁巳、己未、庚申、辛酉、癸亥と集中的に8日発生するところから来ている。六壬では同じような考えに立って、日干寄宮が日支と同じになる日を八専とよんでいる。もっとも、甲寅、丁未、己未、庚申、癸丑の5日しかないので、占事略决では五重日とよんでいる。

これとは逆に天地が相尅になる日も集中的に発生する。本日7月26日は壬午だけど、天地が相尅になっている。以下、癸未、甲申、乙酉、丁亥、戊子、庚寅、辛卯、壬辰、癸巳と癸巳までの12日間で日干と日支の相尅が10日間集中的に発生する。これに着目したのが十方暮で、甲申から癸巳までの10日間を十方暮とよんで、凶日としている。何故か八専と異なって壬午と癸未は十方暮には入ってないし、八専の間日に相当する丙戌や己丑も日干日支の関係は無視されて十方暮とされている。

八専での類推から当然、六壬にも十方暮に相当するものが考えられる。つまり日干寄宮と日支の冲(衝)だ。これも5日間ある。甲申、丁丑、己丑、庚寅、癸未の5日がそれになる。透派六壬は三関を吉凶の決め手にする関係で、一課と三課が冲(衝)になるときに十二支の相互関係の読み方を変えたりするけど、私は三関六壬はイケてないと思っているので、素直に一課と三課の冲(衝)を取っている。

しかし5日しかないのに十方暮を名乗りたくないし、十方暮の語感自体がヤなので、今のところは五逆日とか五衝日とかよんでいる。