菅直人がこんなことをいった

Date: 2004-10-23 (Sat)



   昨日今日と愛媛、高知の台風被災地の視察。高知では堤防が波で破壊され、20トンを超えるコンクリートの塊が住宅に飛び込み、3名が亡くなった現場を見る。9月にお遍路で歩いたところだ。波というより鉄砲水のような力で堤防や家を破壊。

   それに加えて新潟で地震。あい続く天災をストップさせるには昔なら元号でも変えるところだが、今必要なのは政権交代ではないか。

菅直人が次の日には冗談のつもりではないと言っていることから、菅には、

  • 政権交代には天変地位に対して影響力がある。

という感覚があることは間違いない。ひょっとすると改元にも影響力があると思っているかもしれない。しかも、

という感覚がないと「今必要なのは政権交代」という言葉は出てこないだろう。

菅直人は御四国参りをしたそうだが、あまりいい影響を受けなかったと考えていいだろう。この菅直人の感覚は天人相関といって、天変地異も人間社会の営みと対応関係があるという、非情に古代的な感覚に基づいている。しかも菅直人は自分が古代的な感覚で発言していることを自覚しないで、単に正しいと感じていることを言ってみたという感じで発言している。

近代国家の首班たらんとする野望を捨てきってなさそうな菅直人が天人相関を無自覚に信じていていいのだろうか。私は非常にマズイと思う。天人相関に基づく感覚からは近代国民国家の運営に必要な感覚は生まれてこないと思うからだ。天人相関は占い・マジナイの基本であるけれども、私を含めて占い師はちゃんと基本的な感覚を言語化して自覚しているぞ。自覚しているから占い師なりの問題解決策を−世間的には如何わしいとしても−提案できる。