天変地異おさまらず
激しく天変地異が続く中、罹災された皆様には御見舞い申し上げます。
さて、地震について興味深い研究がパブリッシュされた。主に月の引力によって発生する潮汐が、ある種の地震においては地震発生の引き金となるという研究である。防災科学技術研究所で行われた研究では、断層面で押し合う力が発生している突き上げ断層が元になっている地震で、潮汐力の影響が強く観測されるとのことである。
プレスリリースはこちら
http://www.bosai.go.jp/japanese/news/press/20041022_press.pdf
論文自体は以下で読めると思う。
http://www.sciencemag.org/sciencexpress/recent.shtml
21 October 2004
Earth Tides Can Trigger Shallow Thrust Fault Earthquakes
Elizabeth S. Cochran, John E. Vidale, and Sachiko Tanaka
以前から西洋占星術の世界では満月のときに地震が多いという話が根強くささやかれていたが、やはり根拠が充分にありそうだ。もっとも23日に始まった一連の地震に対しては、月がほぼ半月で潮汐力が弱い状態にあることからわかるように、潮汐力がトリガとなった可能性は低いだろう。ただ22日に知人に子供が生まれたという話があり*1、今の月は半月とはいえ、何か強い力が与えられている可能性はある。
とはいえ
パブリッシュすると速やかに知識が共有されるところが学の最大の長所だと思う。術は同じ師について同じものを習っても個々に体験が異なる。自分で体験を深化させていくしかない。まあ人によっては守・破・離の守の途中で終わってしまうことも多いだろうけど*2それはそれで仕方がない。