国立公文書館

太白陰経の調査のために国立公文書館まで行ってみた。結論からいうと国立公文書館太白陰経は、あまりスジが良くないという印象を受けた。複数の書き手によって書写されていたが、書き手の分担がいい加減で章の途中から筆跡が変化していたり、誤字がかなり目立つ。

一番気に食わなかったのが「徴明」が「登明」になっていたことで、国立公文書館太白陰経は、宗代に書き直されたものが底本になっている可能性が高い。*1結局、コピーの類を入手することはやめにした。

*1:玄珠さんから宗の仁宗の諱が「徴」と通音なために、徴明が登明に変えられたと教わった。仁宗はたしか、景祐六壬神定経や景祐遁甲符応経の編纂を命じた皇帝で、影響が大きかったのであろう。