と、ふと下らないことを考えてしまう。私の知人には武術好きが多い。*1中には鎗田先生のように合気道の指導者が表看板の人もいたりする。鎗田先生が合気道を指導しているところは何回か見たが、もの凄い衝撃を受けた。何気なく腕を伸ばした状態で2、3度軽くジャンプすると、ジャンプ前は軽く上に揚がっていた腕が、肘を持って上に揚げようとしても揚がらなくなる。逆に腕を伸ばした人が少し腰を落とすと、腕を揚げようとしていた人がつぶれてしまう。で、これはその日初めてそれを習う人でもできてしまうのだ。
どうも武術では正しく師伝を受けると短時間でめざましく上達するらしい。占術の世界ではここまでめざましく上達する場面にはあまり出合ったことがない。やはり武術と占術では上達への切実さに違いがあるのだろうか?占術では使えない術を秘伝と銘打って売っていたりするのだが*2、武術の世界では使えない技は死亡や事故につながるので、変なものや勝手な思いつきは淘汰されてしまって後世まで残ることはないのだろう。