太乙混天象の陣

水滸伝の120回本では、宋公達は後に朝廷に帰順して反乱軍や遼軍と戦うのだけど、遼軍の将軍が太乙混天象の陣で宋公達を苦しめる。この太乙混天象の陣は周囲の4部隊それぞれが更に7部隊に分かれていて、二十八宿に擬えられている。周囲の4部隊はそれぞれ、北方水星、東方木星、南方火星、西方金星に擬えられた将軍が統括している。

また中軍には日月に擬えられた部隊と、四餘である羅ゴウ、計都、月孛、紫気に擬えられた部隊があり、全体を統括するのが土星に擬えられた大元帥、そしてその背後に紫微星である遼国王と左輔・右弼の大臣が控えているという構成になっている。

ということで、水滸伝には七政四餘の知識が含まれていた。確かこれを読んだのは中学の頃で、まだ七政四餘について何の知識もなかったので、太乙混天象の陣の構成を上手く理解できなかった記憶がある。

それにしても、幻魔君喬道清が水滸伝の登場人物と確認できてよかった。平妖伝の張鸞と水滸伝の喬道清がいつの間にかゴッチャになっていた。