太白陰經

ちょぼちょぼ読んでいた太白陰經遁甲巻だけど、大体のところは読み終わった。用語が既に理解不能になっている箇所もいくつかあるし、誤字も多ければ欠字もあるけど、およそのところは内容を把握できたと思う。太白陰經は本来は兵書として書かれたものなので、遁甲巻にも自分の行動を相手に知らせないために「出天門而入地戸」という文がかなり出てくる。奇門遁甲を正しく理解している人なら、天門地戸が何でどう使えといっているのか即座に理解できるだろう。

そういえば、Wikipediaで太白陰經の巻九遁甲と巻十雑式を偽書呼ばわりしていたIPユーザがいたけど、私はあそこでのやりとりを通じて偽書ではないと強く考えるようになったね。

ついでにいえば、太白陰經の元女式に占事略决と酷似した記述があるのは確かなので、巻十も偽書ではないと強く主張しておく。

次回のコラボ講習会から林巨征先生が天門地戸の話を始められるとのことで、太白陰經に書かれた古形がどのように変化しているのか、今から楽しみだ。それに林巨征先生が話すということは、実地に使って験があったということでもあるし。