鹿卜について

以前の日記で、神傳鹿卜秘事記*1について、復刊地球ロマンの記事からの受け売りで以下のように書いたが、

伴信友は「正卜考」に「神伝鹿卜秘事記」の図面を引用している。

実は伴信友が引用した図は、伊勢貞丈のものからの引用であることが「正卜考」に明記されているそうだ。どうも復刊地球ロマンや迷宮といった怪しげな雑誌から仕入れたネタはやっぱり怪しいらしい。

しかも、神傳鹿卜秘事記自体、複数の写本?があるそうで、阿伎留神社に固有のものでもないのだそうだ。この辺り完全に誤解していた。神傳鹿卜秘事記の鹿卜はかなり特殊なもののようで、よく行われたある意味一般的な鹿卜とはかなり異なっているものらしい。そういう点で、神傳鹿卜秘事記に忠実らしい阿伎留神社の鹿卜は貴重なもののようだ。

ミク友のMAT-TUNが口を酸っぱくして言っているように、一次情報にちゃんとあたっておかないといけないことを痛感した。伴信友の「正卜考」くらい読むチャンスはいくらでも作ることができたはずなのだから。

長年の誤解を正す機会を得ることができてめでたい。

*1:鹿卜について色々と教えて下さった方が、一貫してこちらの表記を使用されているので私もならうことにした。