天地盤と命宮
丑 磨羯宮 巳 |
寅 人馬宮 午 |
卯 天蝎宮 未 |
辰 天秤宮 申 |
子 宝瓶宮 辰 |
巳 処女宮 酉 |
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亥 双魚宮 卯 |
午 獅子宮 戌 |
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戌 白羊宮 寅 |
酉 金牛宮 丑 |
申 双児宮 子 |
未 巨蟹宮 亥 |
前にも書いたように中国占術にも西洋占星術のハウスと同じ十二宮を使用する術がいくつかある。十二宮の中の命宮は重要でこれ単体を使用する技法も幾つか伝わっている。それが四柱推命で補助的に使用される命宮や十二歳建神殺法で使用される命宮である。
四柱推命や十二歳建神殺法の命宮は算出法からみて、明らかに七政四餘の命宮と同系統の存在で、月将と生時から上昇宮を近似計算することによって命宮を出す。通常は近似計算すら面倒という人のために表が用意されているが、ちょっと原理的な話をしてみることにする。
図は月将が戌で寅刻の六壬*1天地盤で、地盤寅の上に月将戌をおいてサインに相当する天盤を配置している。地盤卯は東の地平線なので、卯の上の亥がこの場合の命宮になる。西洋占星術に詳しい人なら一目で緯度を無視した上昇宮の近似計算であるということが理解できるだろう。つまり太陽が白羊宮(=戌)にあって、04時であれば、太陽は2時間後に地平線にきて白羊宮が上昇宮となる。では04時現在上昇中のサインはというと、白羊宮の1つ前の双魚宮(=亥)になる。
さて月将が決まった位置にあると仮定したとき、時刻によって命宮がどうかわるかというと、十二支としては逆行していく。例にしめした状態から2時間たてば命宮は亥から戌に変化するわけで逆行している。この起点の十二支から時支に従って逆行させて命宮を求めるというやり方は紫微斗数でも踏襲されている。
ただ尋源の六壬推命では生年支から命宮を出すことになっており、これは尋源の六壬推命が怖ろしく古いということを物語っていると考えている。
*1:とは限らないか