国会図書館行ってきた

やっと『三才發秘』に目を通すことができた。高校の頃、松山の古書店で見かけて読んだ方が好いかな、と思い続けて30年以上立ってしまった。もっと早くに読んでおくべきだったと思う。

ついでに元勇準博士の周易研究の論文を検索して読んできた。元勇準博士は大東文化大学人文科学研究所発行の『人文科学』にいくつか投稿されている。更についでにいうと中世陰陽道研究の泰斗である小坂眞二先生の論文も、この『人文科学』にいくつか投稿されている。元勇準博士の、

は、やはりエキサイティングな内容だった。この論文は周易の卦辞爻辞で使用されている「中」に意味を丹念に追っていったもので、周易における「中」は中規模や途中の意味で使用されており、中正の徳の意味は漢代以降に儒家によって付加されたものと結論されている。

なお、1977年に安徽阜陽双古堆の西漢汝陰候墓から出土した、阜陽漢簡『周易』には卦辞爻辞に対して卜辞が付けられていて、詳細な占筮の書として使用されていたという話にはオオッとなった。1回くらいは卜辞を読んでみたいものだ。

それと元勇準博士は『元享利貞』を『元(おお)いに享(とお)る、貞(と)うに利(よ)ろし』との読み下しをしめされていて、占うに当たっての決まり文句とされていた。

余談を続けると、雑誌カウンターの前で閲覧申請した論文誌の到着を待っているとき、ふと見た隣の人が読んでるページが妙にピンクピンクしてたので、チラっと見てみたらエロ雑誌だった。なんかケン月影っぽいエロ時代マンガも見えた。しかもなんと総カラーだった。