ガラにも無く著作権について考えてみる

初音ミク著作権

昨年デビューした最大のアイドルである初音ミクをめぐって、著作権絡みでかなりドロドロの応酬があって、なんとか妥当な線で決着した。→参照

ただ著作権管理をJASRACに信託した場合に、

おそらく、現状のスキームにおいて最もまずいのは、「着うたなどの営利事業の収益の一部はもらいたい、しかし、非営利の利用は自由にやってOK」というライセンス形態をサポートするうまい方法がないということではないでしょうか?仮に、作者さんが「『みっくみっく』はネット上での非営利目的だったら自由に利用していいよ」と言っても、JASRACインタラクティブ配信の権利を信託してしまった以上、それはかないません。

という問題は全く手が付いていない*1。こういうときこそMiAUあたりが音頭を取って新しい著作権管理団体を立ち上げるべきなんじゃないだろうか。著作権管理の基本方針としては、

くらいでどうだろう。うまくすれば、文化庁からの天下り先を一つくらいは用意できるかもしれない。日本で圧力団体といえば役人に美味しい天下り先を提供できる団体なわけで、うまく運営すれば日本の著作権問題について強い発言力を持つことができるというオマケが付く。

*1:栗原潔のテクノロジー時評Ver2JASRACと信託契約を結ぶ場合の課題についてから引用。原文の消し線部は引用者が除去した。