坐向

坐向というと行軍三奇という言葉が浮かんでくる人もいるとは思うが、家や墓の向きで坐向をいうように、本来はどの方向を向くかをいう言葉である。多分、家とか墓の向きだけではなく身体の向きについても坐向があるはずだ。

身体の向きで問題になるのが立向と坐山というように、おそらく立っているときと座っているときで重視するべき方向が逆転しているであろうという予感だ。立っているときと座っているときで、向きに対する身体の反応が異なっていることになるが、そういうことってあるのだろうか?なお机向という言葉もあるように、座っていても何か作業をしている場合はまた異なることになりそうだ。

私の場合は正座して目を閉じると、自然と背後つまり坐山の方向に意識が向いてしまうということはある。しかしこれは私だけの感覚かもしれない。

ここがはっきりすれば様々な事柄で多様な術の応用範囲が広がるだろう。